「テーパー」

日常会話での業界用語

昨今の日常会話には、業界用語と呼ばれる言葉が氾濫し、私たちの生活を脅かしていたりすることもしばしば。時たま意味不明な聞きなれない言語に「何?」と聞き返すのもアレなので、思わず「ああ、そうですね?」なんて軽いノリで返答してしまうこともあったりなかったり。
お笑い芸人が
「今夜のジャンマー、ギロッポンでテッペン」
(今夜の麻雀は六本木で0時から)
なんて言ってたりしますが、和訳(?)が無いとなんのことかさっぱりですよね。

業界用語だとしたら・・・

テーパーというのも、ある種の業界で通じるいわゆる業界用語なんじゃないかと勘違いしてしまうと、テーパー→パテ→パテ盛りの意なのか?
などと深読みしてしまい、

「もうちょっとテーパーつけておいて」

なんて指示を受けた君は、金型にモリモリとポリパテを盛ってしまった経験もあるんじゃないだろうか。

逆読みでもなんでもなく、そのまま

スーシーが寿司の業界用語ではないのと同様に、テーパーはそのままテーパーであり、主に金型業界では抜き勾配を指している。

テーパーとは、成形品が金型からスムーズに取り出せる様にあらかじめ金型の外周につけられた勾配のこと。
抜きテーパー、抜き勾配などと言う。

必要なものではあるが、必須ではない

通常、製品設計時に加味しなくてはいけない基本的事項であるが、中央で分割する2部品のさいころ状である場合、勾配をなるべく付けずに正方形に限りなく近づけたいのがデザイナーという生き物であるが、射出成形の技術上、最低限必要な勾配を知識として兼ね備え、その勾配すら意匠に利用できるデザイナーが金型業界では優秀であるとされている。

もちろん、中には意匠の都合、機構の都合、設計者の都合、さまざまな理由によって、アンダーカットの製品が世に送り出されている。
それらはスライド機構などを用いることによって、射出成形を可能にしていることが多い。


製品設計者が使用している3次元CADではアンダーカットとなる場所が確認できる機能が備わっているものもある。
また、表面にシボ加工を施す場合はさらに注意が必要で、シボの柄や深さによって必要最小勾配がシボメーカーによって定められている。


シボメーカーで有名なのは
・棚沢八光社
・日本エッチング
である。

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